<はじめに>

 国際的なノーマライゼーションやインクルージョンの理念が浸透する中,我が国における特別支援教育を取り巻く社会情勢はめまぐるしく変化しています。
 また,学習指導要領が改訂され,教育的ニーズに応える支援,他者とのかかわりを広げるための取組,就労についての取組などがより重視されるようになってきました。
特殊教育から特別支援教育へと転換し,今まで培われてきた「個に応じた教育」の考え方が特別な支援を要する幼児児童生徒,すべてに広がってきました。さらに,障がいに対するとらえ方が,障がい故に不利益が起こるという「医学モデル」から,当事者を取り巻く環境との関係で不利益が引き起こされうるという「社会モデル」の考え方に大きく変化してきています。(福岡いきいきチャレンジプランより抜粋)


<ノーマライゼーション>
 
 社会福祉をめぐる社会理念の一つで、障がい者と健常者が、区別されることなく、社会生活を共にするのが正常なことであり、本来の望ましい姿であるとする考え方です。言い換えると、「すべての人がノーマルな生活が送れる社会」にしていこうとする考え方で、インクルージョンと一緒に語られることが多くなっています。本校の特別支援教育も、福岡いきいきチャレンジプランに基づいて推進しています。

インクルージョン

 すべての子どもを一緒に、共に学ぶ機会を作っていくことです。子どもの個性は様々です。いろんな特性のある子がいて当たり前という前提にたって、そうした子ども達の違いを認め、個々の教育ニーズに対応し、全てを包み込みこむ学校・学級・社会が望ましいという考え方や方法が「インクルージョン」です。また、そのような考え方にたった連続性のある多様な学びの場を充実させる教育がインクルーシブ教育です.。本校の特別支援教育も、この考え方に基づいて支援のあり方を工夫しています。