やっぱり国土地理院の等高線図は正しかった
 本校(小呂小中学校)は住宅地からかなり離れた、島の北部に位置しております。
かつて、陸海軍の兵舎のあった所に昭和56年(1981年)に現在地に移転いたし
ました。玄界灘の離島に共通の平地の少ない傾斜地を平らにして建てられた校舎
です。それだけに、校地の裏庭の柵を出て、20mも行けば、そこはほぼ垂直の断崖
絶壁なのです。島中ががんじょうな玄武岩であるために、このような位置に建てられ
ても安心できるのでしょう。
 さて、その本校裏庭から20m先にストンと落ちてる絶壁の高さは果たして何mなの
でしょうか?国土地理院発行の等高線図は果たして正しいのだろうか?ふと考えて
みました。そこで、次のような実験を試みました。(実験といえるような大げさなもの
でもありませんが)以下、写真を追って、その経過をお伝えいたします。
 学校の裏庭は今、菜の花の真っ盛り、学校周辺でも
この一画は風当たりが弱く、うららかなのです。4月に
は、潮風に強いと言われるオオシマザクラも咲いて、
島の子の心を温めてくれます。
 さてその菜の花の裏庭を分け入って、分け入って
正面には『立ち入り禁止』の大看板があります。(扉
には、もちろん鍵をかけております。)その扉を開くと
20m向こうは垂直の絶壁と青く玄(くろ)い玄界灘です。
柵を越してホルトの大木のトンネルを抜けると
あと10mで・・・・
 さてここで実験道具の紹介をしておきましょう。と
言っても、道具はいたって簡単な物です。折れて
捨てていたバット。それに100mまで計れるメジャー
です。つまりバットをおもりにして、それにメジャーを
くくりつけて、一気に絶壁の真下に向かって投げて
(落として?)みて、その壁の長さを計ろうというわけ
です。(ここでお手伝いをしてくれている先生は、
中学部の技術・美術科の立花先生です。)
 さあ、この観測道具を一気に海に向かってーーー
それーーー。
 ヒューッ、バットは下からの吹き上げの風を切って、
一気に眼下の海岸に向かって落ちていきました。
 途中カランカランと音を立てたような、立てな
かったような・・・・?
 止まった所でメジャーを見たら、65m。
 やっぱり、等高線図は正しかった。それにしても
すごいものです。絶海の孤島といわれる小さな
小さなこの小呂島の隅々まで国土地理院は正確に
地図を作製していたのです。脱帽いや感謝。
 観測した場所の真正面には、壱岐島(長崎県)の
最北端の勝本が見えました。その壱岐島が私たちに
向かって「ごくろうさん」とねぎらいの言葉をかけて
くれているような初春の一日でした。





          − おわり −
☆学校から左(西)の赤いラインが
 今回測定したところです。
撮影 中学部 今村教諭