『海開き』
 島の『海開き』は、学校主催のいわゆる水泳授業の開始日と重なり
ます。つまり授業で海水泳を始める日が島の子達の海で遊んでも良い
日になるのです。
 本校は第5話『島の水泳納会』の所でもお話しましたように、福岡市
内で唯一、プールのない学校です。したがって、街の学校の『プール
開き』は、ここ小呂島では、『海開き』にあたるのです。今年はプール
が出来る予定でしたが、都合により延期されましたので、今年もまた、
プール開きではなく、海開きとなりました。
 さて、その海開きですが、プール開きと同じで、前もっての掃除が大変
すべりはデッキブラシで
海中掃除は小舟から。
です。プールのように機械の点検こそありませんが、泳ぐあたりの海岸
そして、海中の掃除は、やってもやってもキリがないほどです。まず、
本校の水泳場は、スベリといって、船を引き上げる斜めのコンクリート
の所を使います。何よりもそのコンクリートにへばり付いている海藻や
貝(モ、アオサ、ヒザラガイ、カラスガイ、イソギンチャク、ホンダワラ、ウミ
ウシ、カメノテ)等の除去から行わなければならないのです。水をかけ
ながら、力いっぱいデッキブラシでこすったり、高圧洗浄機で、はねとば
したり、スコップでこさいだり、それはそれは重労働です。
 今年もまた、7月3日の海開きに間に合わせようと24日(土)には、
PTAの会員さん(お父さん達)が全員スベリに集まって下さいました。
潮が引いてきました。
今がチャンスです。
 先生方と一緒になっての作業を約3時間ほど、汗ダクになって作業を
続けて下さいました。
 時々見つかる貴重なウニやサザエは、まだ赤ちゃんでしたから、ちょっ
と沖の方に沈めてあげました。
 写真はその時の作業風景です。潮が引いた時を見計らっての海岸
海中清掃でした。
 満潮の時は、このスベリの辺りも海の中となります。
 中学部の子ども達は、5メートル位の深さの自然のプールでも平気で
いつまでも泳ぎます。ただし、自然のプールなので、お天気次第では、
レールは船を巻き上げる
ためのものです。
水泳学習を中止したりしなければならなくなり、そんな時、海が大好き
な15名の本校児童生徒は、しょんぼりです。




                                      おわり
先生方もお父さん達に負
けじと一生懸命です。
モやアオサがとれて、コン
クリートが現れて来ました。
これで子ども達もすべらす
に泳げます。