学校長挨拶

 日頃より、本校の教育活動にご理解・ご協力を賜りありがとうございます。
 本校は、明治33年(1900年)、福岡市材木町少林寺内に、福岡市商業学校として開校し、令和2年(2020年)4月23日、創立120周年を迎えました。 卒業生は3万6千名を超え、有為な人材を輩出するとともに、輝かしい歴史と伝統を継承しています。
 福岡商業時代は、明治・大正・昭和・平成と激動の中、100年に亘り、常に進取の気性と自由闊達の気風で、国際的な視野を持つ産業人育成を牽引してきました。 昭和39年(1964年)にはここ野多目の地に校舎移転し、平成12年(2000年)には、社会情勢の変化や進路希望の多様化に応え、21世紀を支える人材育成を視野に、商業科・情報処理科・普通科から総合学科へ改編し、福翔時代がスタートします。 学校の在り様は大きく変化しましたが、「熱・意氣・力」の校訓のもと、諸先輩方の想いや伝統は脈々と受け継がれ、更なる飛躍を目指して、セカンドステージ、サードステージと改革が進み、現在はサードステージ第3章に取り組んでいるところです。
 世の中は産業構造が変化し、社会や教育のデジタル化、IoT、ロボットなどに伴う技術革新が急加速しており、10年後には職業の半分をAIが代行するとも言われています。 そして予測困難と言われるこれからの時代は、主体性とともに変化や新たな事に柔軟に対応できる力も求められます。 私たち教職員は生徒を支える伴走者となり、学習や学校行事などの学校教育全体を通して、時代のニーズに即した人材、社会に貢献できる人材を育成していく所存です。
 未来の福翔高等学校の姿をイメージし、伝統を継承しながら、新たな歴史を紡いでいけるよう、常に進化し続ける福翔高等学校でありたいと思います。

第32代校長 藤 菊英