〜三所神社〜

この三所神社は、社伝によると神亀5年(728年)聖武天皇の頃に勧請され、航海の守護神宗像三神が祀られています。享和3年(1803年)、ここに奉納された「板絵着色武者絵馬いたえちゃくしょくむしゃえま」は、江戸の浮世絵師葛飾北斎の弟子、柳々居辰斎りゅうりゅうきょしんさい(生没年未詳)の作で、加藤清正の虎退治を画題としています。これは、宮浦の海運業者4人が航海安全を祈願して奉納したもので、船名、船頭名が記されており、筑前五ヶ浦廻船の最盛期を裏付ける絵馬として、市の有形民俗文化財の指定を受けています。この神社では、毎年10月29日に新嘗祭が行われており、28日の前夜祭には神社から仮殿まで神輿の渡御が行われます。法被姿で神社に集まった子供たちが、獅子を担いで家々を回り、町内の安全と無病息災を祈ります。                            
                            
板絵着色武者絵馬