福岡市情報教育研究委員会ネットワーク部
玄界小学校 5年1組担任 伊東宗宏
「バケツ稲共同研究学習(バケツ稲プロジェクト)」実践
インターネットを利用したバケツで稲を作る米の文化共同研究について
玄界小学校5年生総合的な学習「バケツ稲コンテストをしよう」単元の企画
学習のねらい
社会科
・ 我が国の主な食料生産物の一つである米の分布や土地利用の特色などに、興味関心を持たせるために、米を実際に栽培し、どのような環境が生育に適しているのかを考えたり、その生産の難しさにふれ、米作りへの興味・関心を高める。
理科
・ 稲の発芽についての観察を行い、種子の成長について関心を深めえんどうまめ・とうもろこしの発芽との共通点相違点について考えたり知ったりする。
総合的な学習
・ 「バケツ稲を育てる」という共通実験を通して遠隔地との学校と生育データの共有化を図っていく中で、情報を発信したり受け取ったりし、自ら課題を見付け,自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,よりよく問題を解決する資質や能力を育てること。
・ インターネットを利用した学習の、学び方(情報収集の方法、情報発信の仕方)やものの考え方を身に付け,問題の解決や探究活動に主体的,創造的に取り組む態度を育て,玄界島で生まれた自己の生き方について考える。
・ 出来たわらを使い、島の伝統行事であるしめ縄作りについて学び、島の伝統に触れその伝統を学ぶ。
バケツ稲プロジェクト
JA農業共同組合の主催する、バケツ稲コンテストに参加し、稲を育てる中で、多くの遠隔地の学校の生育データなど、いろいろな環境下で育てられた稲についてデータを集めることで、どのような条件下で稲がよく育つのかについて調べたり米の文化について考えたり出来る学習を行う。
参加資格
バケツ稲を育てること。
育てた様子をインターネットに5月、7月、9月、11月に発表すること。
参加者を多くしたいので収穫の様子を11月に発表するだけでもよいとする。
研究成果・特にどのような生育条件でよく育つのかを秘密にしないで発表していく。
自分たちの工夫を積極的に発表する。
2月にインターネット上で研究発表をすること。
研究結果を掲示板に書き込むだけでもよい。
収穫量のコンテストを行う。ルールはテレビ会議等で決める。
全国農業共同組合のWEBページ
バケツ稲の学習では、JA日本農業共同組合が主催した上記のようなページもある。
このページを利用し、学習に必要な情報を収集することもできる。
毎日、口にする米が、「どのように作られているのか。」これは、米を主食とする日本人にとって、興味の沸く題材と考えられます。
しかし、玄界島では、稲作が行われていません。また、米を炊く実習で、自分たちで作った米を使い実習できれば米一粒の大切さを実感し実習を行うことが出来ます。
玄界島では、当番で小鷹神社のしめなわを島民の手で作っている。
長老から、若者までが集まり作るしめなわで一つの重要な行事となっている。
この行事について学習することで島の伝統に触れ、玄界島の文化について考えることができると考えました。
バケツ稲コンテストでは、多くの学校からどのような条件下で稲がよく育つのかという、稲の生育に関する情報を収集することができる。この、情報を知り、比べ、まとめ上げることで稲の生育条件について学ぶことが出来る。 また、稲やわらに関する文化、本校の場合わらを使って作る小鷹神社のしめ縄などの地域に根ざした学習に発展することができる。これらの、わらに関する各地からの情報を収集し共通点を見付けまとめ上げることで、わら文化日本文化について考える機会とすることができる。
各地、各学校をバケツ稲という共通の研究内容で結ぶことにより、単に交流するだけのMailから目的をもって発信収集するMailを使っての学習ができる。
また、Mailでは不十分と感じた場合、テレビ会議へと発展し、共通の目的をもったテレビ会議を行うことが出来る。
研究した成果や、コンテストの結果をインターネットを軸にしている取り組みなので、ホームページを使い研究成果や、コンテストの結果を発信することが出来る。
2、1学期に行ったテレビ会議の様子(詳しくはCD版でムービー紹介)
3、テレビ会議実施までの手順(CD版に収録)
ネットワーク―
他ページへのリンク 情報教育の目標に対するバケツ稲プロジェクトの考え方
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TV会議成果と今後の課題 成果 Ø 会議の進め方を事前に連絡し合い、同じ流れでの練習をしておいたことで、違う集団での共同の会議をする上でスムーズに流すことができた。 Ø お互いの学校の研究内容を事前に、ホームページを使って交流したことで、お互いに共通の目的意識を作り会議を行うことができた。 Ø 議事の内容をホワイトボードに記録していき、みんなが見れるようにしていたことは、会議を進める上で有効だった。 課題 Ø
動画の解像度がまだ不十分なので、指名を行う際、相手学校司会の児童同士の打ち合わせをしておくと、よりスムーズに流すことができた。
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