会長あいさつ

信頼に応える学校づくりを推進する福岡市立小学校長会
〜組織力の強化を図り、リーダーシップを発揮する校長を目指して〜

福岡市立 小学校長会
会長 吉野 美智子

 新しいふくおかの教育計画、後期実施計画の3年目を迎えた平成28年度は、障害者差別解消法が施行、学力向上のための教育課程の見直しによる授業日数の増加や共育推進の土曜授業がスタート、さらに、県から政令市への権限移譲となる前年度でもあります。

 このように、平成28年度は、これまでの教育活動を振り返り、これからを見据えて改革が求められる大切な年に立っていることを私たち校長は認識しなければなりません。

 産業構造改革が数年で変わることの時代にあって、義務教育を修了した段階での子ども達の資質能力が、その国の発展を左右するとさえ言われています。これまでの教育の傾向としては、教育再生実行会議の8つの提言を受け、中央教育審議会と文部科学省からは様々な方針や答申等が打ち出されています。
 今回の提言では、知識の質や量の改善に加え、学びの質やその深まりが重視され「どのような力が身に付いたか」という学びの成果が問われています。
 また、本年4月18日には文部科学大臣は、第3期教育振興基本計画の策定を中央教育審議会に諮問しました。平成29年度中には答申がまとめられるようです。
 この諮問では、これからの教育には「主体的に判断し、多様な人々と協働しながら新たな価値を創造する力」を身につけることが求められると指摘しています。このことは、本会が掲げています研究主題「豊かな社会力を身につけた子どもの育成」と軌を一にするものです。

 国の財政状況が厳しい中、近年は予算を獲得するために費用対効果など「エビデンス」の提示も求められるようになっています。その中で、私たちは理想とする学校を求めつつ、子どもたちに力をつけ、結果を出さなくてはなりません。

 しかし、学校現場を見ると、職員の年齢構成は、加速度的に若年化を呈しています。ベテラン教員、中堅教員、経験の浅い教員がそれぞれの年齢に応じた役割を果たしながら進めてきたこれまでの教育改革とは異なり、今回の教育改革は、若手教員を中心にして進めなければなりません。これまでとは異なった大きな教育改革であることを意識し、校内の校務分掌をはじめとした組織の在り様を含めたグランドデザインが必要です。

 そこで、私たち福岡市立小学校長会は、教育環境や教育条件を整え、教育活動の充実を図るために、調査研究を通して明らかになった課題の解決の方途について考え、学校現場の視点からの提言が出来るよう組織力が求められます。

 校長会の組織力は、言い換えれば情報の集約力です。区会長を中心とした区の運営と区会長と役員との連携で校長会としての動きを作っていかなければなりません。
「善を見て而も怠り、時至りて而も疑い、非を知って而も処る。この三者は道の止まる所なり」の言葉のように、今を捉えた方策
を行動できる校長会でありたいと思います。

 各部の充実と各区会長を中心とした運営に努め、私たちの組織力が福岡市の教育を推進するという自信と誇りを持って取り組んでまいりましょう。