3学年 総合的な学習指導案(図書館教育)

          

1.単元名  「隣の国韓国について知ろう」                 

 

2.目標

 ○日本と一番近い国「韓国」について関心を持ち、意欲的に調べることができる。

 ○韓国の食べ物や遊びなどについて参考資料を探したり、目次や索引を使ったりして調べることができる。

 ○韓国について、日本との文化や日常生活の共通点・相違点について理解することができる

 

3.指導の考え方

 ○ 本学級の児童は、6月に国語「三年とうげ」の学習で、この話は隣にある韓国の話であることを知った。また、7月にアジア太平洋子ども会議(APCC)でホームステイに来た韓国の子ども達と、歌やスピーチなどを通して触れ合い韓国に関して興味をもっている。

調べ学習に関しては、1学期の国語の学習で国語辞典の使い方を学習し、わからない言葉を五十音順で引くことができるようになっている。また、社会科の学習で、福岡市について自分の課題をよい子の社会科を使って調べてきている。しかし、自分で参考資料を選び、その本の中のどこに必要なことが書いてあるのか探す学習は十分とはいえない。

 ○ 本単元では、韓国についての調べ学習を通して、必要な資料を分類番号や目次・索引などを使って見つけることをねらいの一つとしている。子どもたちが必要な資料を探すときに分類番号や目次・索引の使い方を身につけると必要な資料を見つけやすくなると考える。

図書の分類法を知ると、必要な資料がどこにあるかを見つけることができる。また、目次と索引の使い方を知ることで、自分の知りたいことがどこに書いてあるのか簡単に見つけることができるようになる。目次には見出しとページ数が書いてあり、どこにどんな内容があるのか知ることができる。索引には言葉とページ数が書いてあり、知りたい言葉について知ることができる。これらの学習は、百科事典をはじめ、他のいろいろな参考資料やインターネットなどの調べ学習で活用でき、情報活用の基礎となるものである。はじめて参考資料を使った調べ学習をする子どもたちにとって有意義な単元だと考える。

○ 本単元の指導にあたっては、韓国に関する理解を深めるために、韓国の文化について調べ、日本との違いや共通点を見つけながら学習を進めていく。また、自分の課題にそって初めて調べ学習をする単元なので、図書館での本の探し方や、目次・索引の使い方など調べ学習の基本を教え、実際に学んだことを生かしながら調べる活動を行っていく。

 調べる活動に入る前に、学校司書と連携し、子どもの課題に応じた図書資料を集めたり、活用にあたっての利用指導等を行ったりする。自分たちで探せるように、十進分類法や配架、目次や索引の使い方について指導し、実際に自分の課題にそって調べる活動を行わせたい。また、調べ活動では、学習したことを生かせるように支援を続けていく。

 まとめる段階では、自分が集めた資料をもとにまとめ、違いや共通点を明らかにしながら友だちと交流させる。

 

4.指導計画(10時間)

@     APCCで訪れた韓国の友だちを想起し、韓国について調べる計画をたてる。(1)

A     調べ方を知る。(2)

本の探し方@

目次・索引の使い方@   本時3/10

B     調べるテーマを決め、調べる活動をする。(2)

C     調べたことをまとめる。(2)

D     まとめたものを発表して交流する。(2)

E     活動を振り返る。(1)

 

5 本時  平成22年9月27日()        5校時

 

6 本時の目標

 ○ 目次や索引の意味や使い方を知り、目次や索引を使って調べたいことを見つけることができる。

 

7 準備

 ワークシート(提示用、児童用)、参考資料

 

8 本時指導の考え方

本時指導にあたっては、目次や索引の使い方が身につくように学校司書と協力しながら学習を進める。

まず、例を提示し、目次と索引の違いについて学校司書が指導する。その時、拡大した目次や索引を用いながら、一緒に調べることで、その意味や使い方について理解できるようになると考える。

次に、韓国についての問題を一人ひとりが実際に調べる活動を行う。目次を使って調べる問題と、索引を使って調べる問題を用意し、目次と索引のどちらを使えばよいのかを考えながら調べられるようにする。その際には、子ども一人ひとりが手にとって調べられるように複数の図書資料を準備する。さらに、説明を聞いただけでは調べることが難しい子どもたちもいるので、机間巡視をして個別指導を行ったり、学校司書に質問に行ったりできるような場を設ける。

最後に、目次やさく引の使うよさについて話し合い、今後の調べ方の見通しを持たせる。

9 展開 (3/10)

学習活動と内容

支援(※評価)

1.前時の学習について想起する。

 ・十進分類法

 ・配架

 

2.本時のめあてを確かめる。

 

 

 

 

 


3.目次や索引の意味や使い方を知る。

 

     なかまがわかっているときは目次でさがす。

目次は本の最初にある。

ページの順番に書かれている。

     名前がわかっているときには索引でさがす。索引は本の最後にある。

50音順に並んでいる。

 

4.目次や索引を使って調べる。

・ 目次を使って調べる問題と索引を使って調べる問題を出す。

・目次を使って

  韓国には、ユネスコにより登録された世界遺産が何か所あるか。

   

     索引を使って

      

 

 

5.本時の学習を振り返り、次時への見通しをもつ。

(1)振り返りをし、今日の学習でわかったことを発表する。

 

(2)次時の内容を確認し、調べ学習の見通しをもつ。

○分類番号を使った本の探し方を確認する。

 

 

 

○目次や索引について知っていることを出すようにする。

○課題を調べる方法について学習することを知らせる。

 

 

○学校司書が目次や索引の違いについて指導する。

○子どもたちが意欲的に取り組むことができそうな例を提示する。

 

 

 

○国語辞典の使い方を想起させる。

 

 

○ワークシートには、目次からわかる問題と索引からわかる問題を作り、目次か索引かを選んで調べさせるようにする。

○調べやすくするように複数の図書資料を準備しておく。

○目次や索引の使い方が難しい児童には、担任が声をかけたり、司書に聞きに行ける場を設けたりする。

※目次や索引を使って調べたことを書くことができる。

 

     目次や索引の使い方を確認し、今後の見通しがもてるようにする。