キャリア教育

ジュニア・アチーブメントについて

本校が導入した教育プログラム「ジュニア・アチーブメント」について説明します。

(1) 「ジュニア・アチーブメント」とは?
1919年にアメリカで発足した,民間の非営利団体の名称です。
世界最大の経済教育団体で,世界約120ヶ国に活動拠点を持っています。

日本では,1995年に日本IBMなどが参画して本部が設立されました。
これまで,国内には東京にしか拠点がありませんでしたが,本校への導入と機を同じくした2007年7月,福岡支部が設立されました。

この団体が各学校に無償提供している経済教育プログラムを「ジュニア・アチーブメント・プログラム」といいます。
本校は福岡県下で初めてこのプログラムを授業に導入しました。

(2) どんなプログラム?
大きく「体験型実技演習プログラム」と「コンピュータシミュレーション」の2種類に分けられ,合わせて10以上のプログラムがあります。

このうち,本校で導入するプログラムは,次の3つです。

◆1◆「MESE」
(ミース/意思決定シミュレーション)
◆2◆「ジョブシャドウ」
(キャリア教育)
◆3◆「スチューデント・カンパニー・プログラム(SCP)」
(企業経営プログラム)


◆1◆「MESE」とは
コンピュータを用いて,企業を経営します。約5人でグループを組み,仮想上の商品の価格・生産量などを議論して決め,業績を他のグループと競います。
企業の会計の仕組みを知り経営戦略を練ることを通して,意思決定能力・コミュニケーション能力などを育成します。
 ※詳しい内容は→ JA-MESEページへ

本校では,平成19年度に就職コースの1年生を対象に導入し,平成20年度より1学年全生徒に対象を拡大しています。

◆2◆「ジョブシャドウ」とは
生徒が会社を訪問し,社員の後を数時間まるで影(シャドウ)のように付いてまわり,仕事を行う様子を観察します。
いわゆるインターンシップと大きく違う点は,「実際に仕事を体験する」ことよりも,「仕事をしている姿勢を観察する」ということに重きを置いているところ。
「人がしている仕事を見る」のではなく,「仕事をしている人を見る」ことにより,働くこととは何なのかを肌で実感します。
 ※詳しい内容は→ JA-ジョブシャドウページへ

本校では,平成19年度より就職コースの生徒を対象に導入しました。

◆3◆「スチューデント・カンパニー・プログラム(SCP)」とは
生徒が学校の中に資本金2万円の株式会社を設立し,商品の開発・生産・販売などを行って16週間後の株主総会で経営成果を発表します。
実際に社長・副社長をはじめ生産・営業・経理・人事の部門を置いて会社を経営します。
企業の仕組みや金融知識を学ぶことを通して,課題分析や問題解決能力・コミュニケーション能力などを育成します。
 ※詳しい内容は→ JA-SCPページへ

本校では,平成21年度から導入しています。

(3) 導入の目的は?

生徒の思考力,意思決定能力,問題解決能力,コミュニケーション能力などといった,人間として生活していくうえで必要な総合的能力の育成を図ります。

経済教育だからといって,決して「金儲けのための教育」などと誤解しないでいただきたいと思います。
このプログラムは,あくまで「手段」であり,「目的」ではありません。
生徒一人ひとりの職業観・勤労観を育て,社会的に自立できる人材を育成することこそが,本校がこのプログラムを導入する真の「目的」なのです。

ジュニア・アチーブメントの基本理念は,こちらをご覧ください。

◆その他,ジュニア・アチーブメントの詳細については,公式ウェブサイトをご覧ください。

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